入社2カ月目。ピカピカの新人の長谷田さんは自動車業界からの転身だ。
「未経験だから最初はわからないことだらけだったけど、楽しくなってきたタイミング。楽しくなってきたら好奇心がわいてきた(笑)」と語る。

年齢の離れた先輩ばかりの現場でさぞかし緊張しているかと思いきや、「いろんな会社で働いてきたけど、こんなに和気あいあいとしてる会社も珍しい」という。休憩中も先輩たちにいじられながらもなんだか楽しそうだ。

「ベテラン職人の背中を見て技術を盗め」というのは昔の話。
福島建設が大事にする「和」が、もっとも活きているのは現場だ。
「わからないことがあったらすぐに先輩に聞ける」雰囲気が、新人の長谷田さんにとって一番ありがたいのかもしれない。「早く技術を身に着けて、自分が任された部屋が完成した喜びを味わいたい(笑)」と頼もしい。

建築業界歴23年、福島建設に入社して15年のベテラン、高岡さんの仕事は施工管理だ。
いわば現場監督。案件の工数計算、進捗管理やメンバーのマネジメント、新人育成のみならず、忙しい現場に大工として急きょ応援にも入るまさにオールランドプレイヤー。

福島建設との出会いは26歳の時。たまたまハローワークで見た求人票が入社のキッカケだ。
「とにかく居心地がいい会社。社長も社員も仲が良くて・・・なんか家族みたいな雰囲気(笑)」。
気づけば、15年。今や社長の右腕として現場を取りまとめる皆のアニキだ。

複数の現場が同時に発生するとけっこうハード。
でも「どんな現場でも自分の家だと思ってつくる」という高岡さんには、忘れられない仕事がいくつかある。
物件の引き渡し日。完成したばかりの内装を見た瞬間、施主が感動して涙したのだ。
「工事中も気になって現場に何度も足を運んでいた人だったんです。僕も胸が熱くなりました」。

福島建設に入ってくる新人を教育するのも高岡さんの役目。中には未経験の人もいる。
「手先が器用で、知らないことでもやってみたいと思える好奇心がある人にとっては面白い仕事」だそうだ。
この日も長谷田さんの仕事に目を配りながら、テキパキ仕事をこなすアニキ。

休日は、もっぱらファミリーサービス。中古マンションを自分でリノベーションしたマイホームが自慢だ。

建築業界に入って19年。祖父の代から続く大工の家に生まれた小寺さんにとって建築現場が遊び場だった。福島建設に入って5年。「社長も現場に任せてくれるし、会社の雰囲気も明るくて和やか」というのが居心地の良さの理由だとか。

ベテランの小寺さんだが、未経験でも内装の仕事が向いている人がいるという。
「体を動かすことが好きな人。ものづくりが好きな人。好奇心がある人。やってみる行動力がある人」であれば、だんだん面白くなってくるそうだ。

とはいえ、工期が厳しい現場が続くとしんどい時もある。「任された限りは頑張るしかない」。
リフレッシュはDVD鑑賞。最近は昭和の時代劇がマイブームだとか。

大工歴30年の大ベテラン。福島建設には先代時代に入社して20年。
「なんで続けてこれたんやろね。社長もええ人やし、優しいし。やっぱりものができあがっていくのが楽しいんやろね」と照れ臭そうに笑う原さん。休日はゴルフを楽しむスポーツマン。